INTERVIEW 北海道エリア

北海道5拠点をつなぐ
支援×制作の現場づくり

長沼 駿哉(北海道エリア/クリエイティブ指導員)

拠点をまたいで、支援と制作の熱量を翻訳する――それが僕の役割です。NAGANUMA SHUNYA / Creative Instructor

Interviewee

長沼 駿哉北海道エリア / クリエイティブ指導員

学生からそのままAWANAに加わり、障害福祉の基礎と支援の在り方を徹底的に学んだ長沼。現在は北海道各拠点を巡りながら新規事業所の立ち上げも担い、成果を価値へ変えるプロジェクトドライブを牽引しています。

函館の朝礼で共有した目標が、夕方には札幌や旭川準備チームのアクションにつながっている。長沼はその「橋渡し役」として、移動の合間もSlackで現場の温度を伝えるメモを送り続けています。

福祉と制作を同じゴールに揃えるために、拠点ごとに見える景色を翻訳し、次の挑戦のための土台を整える――そんな日々を北海道全体で繰り返しています。

入社からのキャリアを教えてください

学生からそのままアルバイトとしてAWANAに入り、まずは障害福祉の基礎――どのような方が利用されるのか、適切な支援の在り方は何か――を集中的に学びました。半年後に正社員へ。以降は、感性を大切にしながら利用者様と向き合い、各種プロジェクトを任される機会が増え、現在のポジションに至っています。

正社員とアルバイトで業務そのものの大きな違いはありませんが、正社員になってからは新規事業や大規模案件への参画の幅が広がりました。直近では新規事業所の立ち上げを担当しており、開設に向けた各種手続きや準備を進めています。日常業務では道内の複数拠点(現在は計4拠点)を巡回しており、今後は旭川も加わる予定です。

AWANAは、成果が役職や給与に正しく反映される会社です。裁量も大きく、自ら生み出したプロジェクトをやり切り、会社に価値をもたらすことで評価につながる――そんな風通しの良い環境だと感じています。

どのような価値観を大切にしていますか?

私は「違和感」を大切にしています。違和感は、課題を発見する重要なセンサーだと考えるからです。日々の支援や制作の中で「本当にこれで良いのか?」と感じたときは一度立ち止まり、具体的な問題は何かを掘り下げます。

たとえば、利用者様のサービス向上を目的に新たな施策を検討するとき、もし自分が利用者様の立場だったらという視点で、家庭環境や生活背景まで想像します。結果としてサービス設計のどこが破綻しうるかに気づけることが多く、以降の改善につながります。

私が実践しているプロセスは、次の5ステップです。

  1. 察知: 小さな違和感を拾う
  2. 分析: 事実と解釈を切り分ける
  3. 課題化: 影響範囲と優先度を見極める
  4. 改善案: 現実的な代替案をつくる
  5. 実行と検証: 小さく試し、学びを次へつなぐ

まだ未熟な部分もありますが、このセンサーを磨き続け、プロジェクト推進やサービス品質の向上に役立てていきたいです。

Field Note

拠点をめぐる道中で気づくこと

拠点ごとに利用者様の雰囲気や得意分野が異なるからこそ、足を運んで空気感を受け取ることを大切にしています。何気ない風景から生まれる違和感やひらめきが、次の支援やプロジェクト改善につながっていきます。

ある1日の典型的なスケジュール

  1. 09:00 – 10:00朝礼・Slackで案件状況を確認し、当日のゴールを設定
  2. 10:00 – 12:00個別支援(教材フォロー/制作レビュー)+小規模案件の進行
  3. 12:00 – 13:00昼休憩
  4. 13:00 – 15:00拠点横断の動画案件(編集・カラコレの分担、納期管理)
  5. 15:00 – 16:00成果物チェックとフィードバック記録、支援記録の更新
  6. 16:00 – 17:30翌日のタスク設計、月次数値の整理、コミュニティミーティング用の情報収集

複数拠点を巡る働き方

普段は函館1店舗と札幌2店舗、合計4店舗を巡回しながら支援・制作・運営のバランスを取っています。これから旭川の新拠点が加わる予定で、事業所立ち上げの手続きや備品・カリキュラムの準備も並行して進めている最中です。

AWANAは努力が役職や評価に素直に反映される会社だと感じています。裁量を持ってプロジェクトを生み出し、最後までやり切って利益や価値を生み出せば、チームからしっかり認めてもらえる。だからこそ各拠点での気づきを共有し、全体の底上げにつなげることを意識しています。

AWANAらしいプロジェクト

新しいことに挑戦し、全国のスタッフと意見を出し合いながら目標を達成する文化が根づいています。たとえば、音楽教材をゼロから制作したプロジェクトでは、全国の音楽担当スタッフがオンラインで集まり、まず目的を明確化。続いて教材の中身や構成を多角的に検討し、利用者様にとってわかりやすい教材へと仕上げました。

また、進路指導のように繊細な対応が必要な場面でもこの文化が活きます。福祉の経験が長いスタッフの知見から、入社間もないスタッフの固定観念にとらわれない新鮮な視点まで、幅広い意見を取り入れて最適解を探ることができます。これは、AWANAが掲げる「福祉×クリエイティブで地域就労の新しい選択肢をつくる」という合言葉にも通じる姿勢だと思います。

この仕事ならではの「面白さ」と「難しさ」

面白さ

多様な利用者様と関わるなかで、価値観を共有し合い、自分自身の視野が広がっていくことです。趣味や関心を通じてつながり、利用者様ならではのアイデアに触れられる――こうした日々の発見が、この仕事の飽きのこない面白さだと感じます。

難しさ

クリエイティブと福祉の両方の観点を持ちながら、安全と自由度の最適なバランスを取ることです。福祉の現場では妥当でも、クリエイティブの現場ではタブーとされることがあり、その中間に位置するアプローチの設計が難しい局面があります。そうしたときは専門スタッフ同士で議論し、検証しながら最適解を見つけるようにしています。

チーム文化

AWANAには、新しいことに挑戦し全国のスタッフと意見を出し合いながら目標達成を目指す文化があります。ベテランの知識と、新しく入ったメンバーのフレッシュな視点が交差することで、より良い支援や教材が生まれやすい環境です。

違和感を磨くプロセス

まだまだ鈍感な部分もあると感じていますが、違和感を察知して分析するプロセスは今後も磨き続けたいです。小さな引っかかりを起点に仮説を立て、改善できるポイントを探す。その積み重ねが支援の質やプロジェクトの成果につながると信じています。

  • 立ち止まる:直感的に「何か変だ」と思ったらその場でメモし、状況を整理する。
  • 分析する:利用者様やスタッフの立場を想像しながら、課題の根っこを掘り下げる。
  • 改善する:具体的な修正案を考え、チームと共有して次のアクションに落とし込む。

今後の展望

旭川を含む北海道全体での連携を強化し、違和感から得た気づきを教材やサービス改善に直結させたいです。支援と制作の両輪がもっとスムーズに回るように、プロセスやツールをアップデートし続けるのが今の目標です。

一緒に働きたい人

  • 変化を楽しめる人:新しい拠点やプロジェクトが生まれる環境で、好奇心を持って挑戦できる方。
  • 違和感に気づける人:小さな疑問を大切にし、利用者様やチームにとってより良い形を探せる方。
  • 福祉とクリエイティブをつなげたい人:安全性と表現力の両方を意識し、対話を重ねながら最適なアプローチを考えられる方。

NEXT STEP

支援と制作をつなぐ仲間を募集しています。

北海道の現場で得た学びを全国へ広げる挑戦を続けています。働き方や関わり方は個別に調整できますので、まずは興味のあるトピックから気軽にご相談ください。

カジュアル面談や現地見学のご相談も歓迎です。応募方法や必要書類は専任スタッフが丁寧にご案内します。